グローバルキャリア・海外駐在で役立つワインの教養

グローバルキャリア

筆者は今、ワイン大国であるオーストラリアで駐在生活を送っております。

日本にいたときから趣味でワインを嗜んでいたのですが、図らずもワイン大国のオーストラリアやグローバルな場での会話、ビジネス、生活、人間関係の形成に大変役立っており、個人的にはあって良かったなと思うのがワインの教養です。

今日は、グローバルで活躍するうえで必ずしも?いや正直まったくもって必要ないのかもしれませんが、なぜ、ワインがグローバルでのビジネスや駐在生活に役立つのか、ワインの面白さ、奥深さとともに紹介したいと思います。

ワインを知る:その国を知る

文化や歴史と深く関わる奥深さ

ご存知かと思いますが、ワインはぶどうを原料とするお酒で、赤、白、ロゼと様々な種類があります。そしてその歴史はなんと紀元前7,000年前程まで遡るというので、なんとも高貴で歴史のあるアルコールです。

そして、このワインを知ることで、その国の地理、歴史、言語、文化、宗教、芸術、経済などを知るきっかけになり、なんとも奥深い世界に繋がっております。

特に欧州諸国では深く歴史に結びついている

特に欧州では、宗教とも深く結びついており、ワインのパッケージなどにも宗教画が使われることも多く、ブランド名などにもあしらわられたりもしています。

異文化理解と同じく、宗教理解の重要性は高く、近年英語力だけでは海外でパフォームできないことに気づいた人が注目し始めております。この背景を踏まえても、グローバルクラスで活躍する上で、ワインと宗教を学ぶことで、世界レベルの教養を得られるので、オススメです。

世界的にワインの注目度が上がり、飲む機会が増加

最近はジャパニーズウイスキーの価格高騰が目立ちますが、ウイスキー、ジンと来て、次に来るのはジャパニーズワインでは?と囁かれています。

オーストラリアではワインはBYO当たり前

そしてここオーストラリアでは、BBQやピクニック、レストランで食事をしながらワインを飲むのが大変ポピュラーな文化となっております。

「おい、今週末うちの庭でバービー(BBQ)をアーヴォ(Afternoon)にしないか?ワインをBYO (Bring Your Own)しなよ」なんて会話が日常茶飯事です。

面白いのは、一部の中華系やベトナム料理屋ではワインの持ち込みが可能(店舗によっては持ち込み料がかかる)です。

これは、過去にお酒の提供にライセンスが必要だったが、お酒を提供できなかったレストランがBYOを許可していたなごりです。

これらのように生活にワインが根ざしているので、欧州系の国に駐在する場合はワインの教養があると、人間関係の構築的にもかなりのアドバンテージになるかと思います。

コアなファンが多くワインの話ができると一目置かれる

世界一飲まれているアルコールはビール

それでも、世界で最も飲まれているアルコールはビールです。

消費量で見てもワインと圧倒的な差があり、次に蒸留酒系が飲まれているので、必ずしもマジョリティではありません。

限られたエリートが飲みがちなワイン

それでもワインを好きな方は欧州系に偏っており、さらにコアなファンが多いためメリットは豊富です。

限られた人が嗜好するからこそ熱狂的なファンを多く獲得しているのもワインです。結果的に、ワインの話ができると親しい関係となり、ビジネスをやりやすくなる経験が多いです。

ワインの奥深さと難しさ

なんだか難しいそうなイメージ

なぜ飲む人が少ないのに、コアなファンが多いのか?

それはワインが奥深く、非常に面白い分野であるという良い点があるのと同時に、なんだか高そうとか難しそうで、とっつきにくいイメージがあるからです。

でもご安心ください。安くても良いワインはたくさんあるので、ぜひ駐在生活の息抜きや、英語の勉強の合間に目標とする赴任地のワインを買ってみて、歴史や地理を学んでみてください。

ハマること間違いないと思います。

ワインを知っていて役立ったこと

ここからはワインが好きすぎて、気づいたら結構詳しい人間になっていたモリダイが実際に現地のコミュニティや普段の海外生活で役立ったことを紹介していきます。

レストラン選びで無双

ワイン選びのセンスがあると、会食の幹事やオーダーを取る役割をすることが多く、勝手に「仕事ができるやつ」だったり「気が利くやつ」という一定のポジティブな評価をもらいやすくなります。

海外でも段取りが上手で、感じが上手だと「なんかこいつできるな!」と思われるのは変わりありません。上司や現地の人から評価を得る上でかなりコスパの良い方法です笑

ワイナリーを巡れて駐在生活が充実

ことオーストラリアに目を移すと、SAのバロッサ・ヴァレーやビクトリアのヤラバレーをはじめワイン大国ならではの、世界有数のワイン畑を堪能できます。

現地の人もワインが生活に根ざしているので、駐在生活を送る上でワインを話題に簡単に盛り上がることができます。

外に出る機会が増えて人脈が広がる

こちらは好き嫌いがわかれますが、飲み会に誘われやすくなります。

しかも、ワインを嗜むにはそれなりの金銭的余裕が必要なため、一定以上のステータスを約束された人との人脈形成が効率的になると感じています。

ワインを軸にした英語表現が増える

英会話でも何を話していいかわからないって悩みが多いと思いますが、ワインを好きになるとなくなります。

理由は、無限にワインがあり、そのワインの国、土地、ワイナリーなどネタがつきません。

その味の特徴を表現する形容詞も非常に豊かになるので「好きx英語学習」としても役立ちました。

モリダイとワインの出会い

突然ですが、僕とワインの出会いは大学のときまで遡ります。

きっかけ大学時代のイタリアンレストランでのバイト

きっかけは大学時代にやっていたバイトです。とあるこじんまりとしたイタリアンレストランに勤めていたのですが、以外に有名人が多く訪れていました。

そこでは、毎月季節の料理と合うワインをオススメしたり、時にはイタリア現地から直接ワイナリーのオーナーや生産者を招いてフェアを開催したりもしていました。

料理とのマリアージュでワインに目覚める

もともとワインなんて全く飲まず、大学の飲み会でサイゼのマグナムボトルを飲んで以来、むしろ苦手でした。ですが、そのレストランで、ワインの説明をソムリエから聞いて、合う料理とともに飲んだときに感動しました。

嫌いだったブロッコリーも好きになるほど、食事とワインの相性の重要性、いかにワインが食事を美味しくするかを知って、それ以来、虜になりました。

現在は、帰国後にワインエキスパートの資格取得に向けて勉強中ですが、その話は追って記事にしたいと思います。

まとめ

メリットが多いのがおわかりいただけたのではないでしょうか?

由緒正しく厳格なルールのあるフランスが少しワインを格式高く、難しくしているのは否めません。

一方、ニューワールドと言われる、オーストラリアやニュージランド、そしてアメリカはわかりやすく品種表記をしたり、値段もリーズナブルなものが多いです。

日本でもワインの人気が上がってきておりますし、これを機にワインを嗜んで、グローバルビジネスマンとしての教養を備える、第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか?

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