【体験談】副業するうえで確認すべき10のコト:海外駐在中の納税義務も解説

ブログ・コンサル

近年、ますます当たり前になりつつある「副業」ですが、みなさん興味ありますでしょうか?

最近では、副業、いわゆるサイドビジネスというより、実力がある人が、本業の専門性や権威性などのブランドを活かして、あらゆる場所で働く「複業」という、マルチな活躍の仕方が目立ってきているように感じます。

これも相まって、僕もどちらかというと本業に全力で打ち込んで、結果的に本業ベースでひょんなことから舞い込んできた、マーケティングやコンサルの業務のみ時間に余裕があり、納得した場合に受けております。

では、そんな僕が実際にフリーランスとして、副業コンサルなどで働いて感じたことと、副業で盛り上がっている世間が勘違いしていて、不幸になる前に、意識しておいた方がいいコトをまとめてみました。

副業の前に決めておくべき心構え3選

①目的は何か?好きなことをやりたいのか・稼ぎたいのか

仮に9時〜17時を現在勤めている会社に捧げて、そのほかの時間で働く場合、プライベートを削って働くことになります。

そのため、稼ぎたいのか、趣味の延長でできればお金になれば嬉しい程度で副業を捉えているのかによって本気度が変わります。

本来、幸せになるために副業をはじめたのに、思ったより稼げない上にストレスになって本業もプライベートも逼迫していくと本末転倒です。

②自分の事業を持つか、副業でも雇われるのか

副業をする際に、時給を切り売りするのか、自分で事業を持って経営者となるのかによって、身の振り方がかなり変わります。

よく、自由にやりたいから副業をするって方がいるんですが、個人事業主でも依頼主や納品先など、いわゆるお客様やエンドユーザーがその先に存在します。そのため、そのクライアントととのコミュニケーションや契約書を交わすなどの雑務は絶対に出てきます。

ここらへんの成果や対価を出すためにプロセスを無駄なものと思い込んで、やりたがらない人が多い気がしてますので、少し注意が必要かと思います。

③どんなに好きなことをしても嫌なことは出てくる

2点目に近いですが、仮に自由にブログを好きな時間に書いたとしても、書く以外にグーグルアナリティクスの設置や分析などといった仕事も発生します。

ブログを書きたいだけなのに、無駄な仕事が出てくることはどこまでいっても存在します。楽しいことを配信して好き勝手やって稼ぎたくてYouTuberになったとしても、撮影機材を揃える、テロップをつけて編集する、投稿するなどの作業は出てきます。人に任せるにしても、誰かを雇うプロセスは発生します。

そのため、オフィスに8時間座って、言われたことやっていれば、たいした成果も出さずにお金をもらえるサラリーマンこそ意外に最高の副業なんじゃないかと思うことも可能です笑

雇われで副業をする場合に幸せになるためのルール3選

④最低時給の意識

少なくとも、僕は現在の残業時給の倍以上じゃないと仕事を受けません。平均的な30代の年収から逆算しても、ざっくりとコンサル業務では最低時給5000円〜10,000円の以上で受けるイメージです。

⑤お金をもらう以上プロとして期待値以上にパフォーム

バイトであれば副業であれ、お金をもらうのでプロフェッショナルでありましょう。

⑥本業にリンクさせるか、全く新しいものを挑戦するか

ここらへんは好き嫌いやキャリアの戦略になるため、しっかり事前に考えましょう。

手続き上の注意点3選

⑦会社の副業規程をしっかり確認

トラブルを未然に防ぎましょう。また、本業の質が下がるなどの御法度がないようにしましょう。

⑧20万円を超える場合は確定申告が必要

脱税にならないようにしっかりしましょう。下記の場合は申告不要です。

  • 副業がパートまたはアルバイトであって、年間収入が20万円以下
  • 副業がパートまたはアルバイト以外であって、年間所得が20万円以下
  • 副業がパートまたはアルバイトとそれ以外の複数であって、それぞれの収入と所得の合計が年間20万円以下

バイトなどの場合は制服などは支給され、いわゆる経費にあたる部分は存在しないため、給与=収入となります。20万円超えたら自動的に申告が必要です。

一方、サラリーマンの副業に多いフリーランスやブログ収入は2点目にあたるため、売上 − 経費=所得が20万を超えた場合に申告が必要です。

通称「20万円ルール」と言われるものです。

住民税は20万以下でも申告が必要

副業で得た1年間の所得が20万円以下の場合でも、各市区町村の役所に対して住民税の申告書を提出する必要があるので気をつけてください。

申告書は役所のHPからダウンロード可能です。 申告期限に余裕を持って提出することができるように、あらかじめ用意をしておきましょう。

ここら辺のルールなどを調べて面倒と思う気持ちもわかりますが、そこまでの手間もかけられない場合は、二足の草鞋を履いて副業をする本気度がない!と挑戦状をつきつけられてると思い、ポジティブに乗り越えましょう!笑

確定申告も1つの経験ですし、そこまで複雑ではありません。子供が生まれたりすると医療費控除などで必要になることもあるので、ある意味慣れるためにも良い経験だと思います。

⑨海外駐在(非居住者)の場合は複雑

大前提として、 日本から住民票を抜いて「非居住者」になっている方がほとんどだと思うので、その場合の滞在先国での居住者の場合、「現地での活動や日本の収入、その他の海外での報酬をすべて合算し、いま住んでいる国(現地=僕の場合オーストラリア)で納税する」ことになります。

あくまでも日本の納税義務がないだけであり、住んでいる国での申告・納税義務はあります。もし現地で納税していない場合、それは脱税に当たるため、税務署にバレると超高額な納税&罰金となります。

※日本に住んでいて、海外からお金をもらっても日本でまとめて申告・納税するのと同じです。

海外在住(非居住者)が海外で副業の給与を得た場合(現地に納税)

この場合は、シンプルに赴任先の海外に申告・納税が一般的です。一方、駐在員の税金は会社が負担するため、本来の給与以上に副業で大幅に所得が増えて、会社が納税する金額が増えると、会社の経理担当などに理由を聞かれたりバレるリスクがあります。会社によっては、出向規程に増加分を負担することを明記して、事実上出向先企業以外からの収入を予防していることもあります。

ここらのリスクを回避するためにも出向規程や会社の副業規程を確認しましょう。

また、一般的に駐在員は駐在先でビジネスに貢献するために各種手当が手厚くでているために、この点からも副業のせいで本業に支障をきたすのは望ましくありません。

本来であれば、駐在期間中に成果を出し、出世街道を直走る予定が、変な形で会社の期待を裏切るなんてことになると本末転倒ですので、スケベ心を出すよりかは、目の前の仕事にコミットした方がいいです。

海外居住中に日本から副業の給与を得た場合(場合による)

海外にて、日本の「非居住者」であるとき、「日本国内で得た収入」のみ課税対象となるのですが、この「日本で発生した収入かどうか」を見極める明確な基準があります。それは、「日本国内にあなたのオフィスを有しているかどうか」になります。もっと分かりやすくいえば、日本で賃貸契約を結んでいたり、実家に住んでいたりするかどうかが重要になります。

物理的なオフィスの建物について、専門用語で「恒久的施設:PE (Permanet Establishment) 」といいます。例えば日本の実家に住んでいてブログからのアフィリエイト収入がある場合、実家が恒久的施設に該当するようになります。お金を生み出している、物理的な場所がPEになります。

税金の納税地を判定するとき、「恒久的施設がどこにあるのか」が最重要になるのです。

そうしたとき、海外在住のアフィリエイターやフリーランスだと日本にオフィスがなければ、借りている賃貸マンションもありません。実家が存在しても、あなたはそこに住んでいるわけではなく現地の国で賃貸マンションを借りて住んでいると思います。

そのため副業でブログ収入があったり、海外から日本の企業へサービスを提供してお金を得ているフリーランス・個人事業主であったりする場合、恒久的施設は日本に存在せず海外にあるといえます。そのため、たとえ日本の企業からお金を得たとしても日本に納税する必要はありません。

※ちなみに、ブログやサイト運営の場合、日本国内のサーバーを利用してたとしても「恒久的施設がある」とはなりませんので、納税の判定とは関係ないです。

※「日本の口座を利用している=日本で納税義務を生じる」ことはないです。

不動産収入・ECでもオフィスや倉庫の賃貸がある場合は納税必須

施設や賃貸を自身で契約してる場合は納税が必要になるため気をつけてください。

契約書や請求書には現地の住所を念のため記載

よかれと思って、実家の住所を記載しないように注意しましょう。プロでないので詳しいことはわかりませんが、日本側のオフィスと判断されると厄介かと思います。

住所=その人の居住の拠点となるので、契約先から強い要望がない限り、契約書や請求書などの種類にも一貫して、現地の住所を明記しておいた方が無難です。

最後に、それでも副業をおすすめしたい理由

⑩自分の軸が見えてくる

お金を稼げるようになってくると、これは嫌いだな、苦手だな、得意だなと自分をより深く知っていくことができます。嫌いだけど、得意でお金を稼ぐと割り切るのか、どうせなら楽しくやりたいから多少時給が低くててもいいのか、、、

副業をやるから本業に生きるものや本業の楽しさやありがたみも見えてきます。

こうした形で、多くの方がやりたい仕事をやりたいときに選べるようになって、収入を得られる仕事の選択肢が増えると良いと思います。そうすると、キャリア的に年収の呪縛から解放され、自由なより充実した方が増えるのではないかと考えています。

例えば、僕はコンサル業をはじめてみて、意外に時給が高いなとありがたくおもった反面、普段の仕事の倍は時給がないと、やる気がまったく出ないことに気づきました。

通常業務外で時間を見つけてわざわざ稼働することになり、一般のサラリーマンからすると残業よりは多くないとあまり価値が無い。はたまた家族との生活を、より幸せにするために働いてるのに、肝心の家族との時間がなくなっては意味がないなと思い、本業も副業も仕事のスピードが上がりました。

また、個人の好みとして、自分には時給を切り売りで、労働生産型で結局雇われるというのはストレスなんだなとわかったことが大きかったです。結果的に、副業は不労所得を生み出すマネーマシーンなどの資産家に時間を費やすのが楽しいと気づいたので、将来的な自分の資産につながる、本業にリンクした副業をこなし、自分のブランドの資産価値を上げていく戦略をとることにしました。

副次的メリット:法律・税金の知識がつく

一方で、自分の実力を認めてもらい、今の会社以外の収益源や仕事を受けられることを確認できたのは良かったでのと、ビジネスをする上で、法律や税金の知識がつくのはよかったです。

ビジネスの継続を考えるとき、最も重要なのは節税とも言われています。節税策を一つ実施するだけで数万円の無駄な税金が減ることもあるので、ビジネスマンたるものここらのリテラシーが少しでも上がる経験を積めるだけでも副業のメリットがあると思います。

以上です。

お読みいただきありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました