今まで、駐在の良いところ、メルボルンライフのいいところばかりを切り取ってきましたが、知っておくべき、メルボルンの嫌な部分もしっかりまとめようと思います。
非常に良い経験ですが、また行きたいか?と言われるとNOです。ただし、新興国に行くよりはるかに恵まれて安全で天国なのも事実です。
永住したくなるのも納得ですが、微妙な部分もしっかり理解しておくためにこの記事を書いています。
では、そんなメルボルンの嫌な側面を見ていきましょう。
ここが嫌だよメルボルン
冬は寒くて、暗い曇天が続くのご注意!
非常に住みやすく子育てもし易くて、英語圏ということで最高の駐在先に思えるメルボルンの唯一にして最大の欠点が冬の寒さと曇天です。
オーストラリアというと常夏を想像しますよね?それは残念ながらクイーンズランドなどの北側のエリアです笑。メルボルンの冬は0-3度ほどで、山の方に行くと雪が降るほど寒いです。
イメージとしては東京の冬に近く、穏やかな四季もしっかりあり、普通に冬は寒いです。個人的には風向きによっては南極からの風を感じる日があります。
僕は、晴れが大好きなので、天気が悪いだけでかなり辛いです。
花粉症はメルボルンの国民病(9月〜11月)
余談ですが、ようやく暖かくなってくる9月末から10月の春には花粉がとてつもなく飛びます。緑が豊かで公園も多いメルボルンですが、その裏返しとしてあらゆる草木の花粉が攻撃してきます。僕も花粉症なので、これからベストシーズンを楽しむぞ!と意気込んでいると辛い思いをするのでご注意ください笑
ご飯は80点のお店が多い
イギリスのバックグラウンドを色濃く感じる瞬間があります。。。それはご飯があまり美味しくないところですwww。決してまずくないです。美味しいんですが、やはり日本のご飯が美味しすぎる、そして東京などに住んでると選択肢が段違いにあるため、メルボルンの食事のレベルでは満足できない可能性があります。
全体的にとびきり美味しいものが少なく、平均80点という印象です。
でも、パンとコーヒー、ピザとギリシャ料理やベトナム料理といったメルボルンの多様な文化が形成した独自の食文化を反映した料理は一味違うのでオススメです。
ぜひ積極的に、メルボルンならではの食事や現地でしか体験できないであろうお店に通ってみてください。
日本系の料理屋は少ない
日本で最も優れているのが、コンビニ、牛丼、ラーメン屋など安くて上手いお店です。
そういったお店はやはりシドニーの方が多いので、恋しくなります。
余談ですが、成田の国際線の出口を出ると、目の前の2階に吉野家があります。薄切り肉と生卵ロスになるメルボルン駐在生活ゆえに、一時帰国などすると、高確率でこの吉野家に吸い込まれていきます。
ですが、到着が夕方の6時とかだと、せっかくの帰国1発目の豪華なディナーの前にすでに満足してしまう恐れがあるので、最高の1発目の夕食を食べたい場合は、誘惑に負けないように我慢しましょう!笑
言うても田舎
地方都市に似ている感覚を持ちました。一通り何でもあるんですが、それ以上でも以下でもなく、飽きがきます。わりかし田舎だなと気づくと、シティーボーイからすると辛い駐在ライフになるかもしれません。
結局、仕事終わりにパブに行ったり、土日はゴルフ、他に何をするでもなく駐在生活を終えた人も何人か見ました。。。
国土が広くて海外旅行に行きづらい
ご存知の通り、オーストラリアは国土が広く、国内の格州でさまざまな気候や変わった側面を味合うことができます。一方、メルボルンからだと国を出るだけで4時間ほどかかるため、海外への旅行のハードルがあがります。
駐在をする方は、海外志向が強い傾向にあると思いますので、次に述べる祝日の少なさも相まって、海外旅行に行けないストレスを感じる恐れがあると思います。
僕もこの点はかなりのストレスなのですが、逆に日本からでは行きづらいし、オーストラリアにいなきゃ絶対行かないような、ウルル、ダーウィン、タスマニア、アデレイド、パースといったマイナーな都市に足を運んで、現地にいるからこそ得られるメリットを享受しております。
ちなみにオージーはこぞって、寒い冬を乗り越えるために、比較的近いバリによく旅行にいきます。物価などを考えると、かつての日本からみた東南アジア諸国のイメージと同じだと思います。
祝日が少ない
これはオーストラリアに限った話ではないですが、日本に比べて祝日が少ないです。オーストラリアの話で言うと、年末年始にクリスマスホリデーがあり、4月にイースターがあると、9月末のグランドファイナルまで、まとまった連休は特にありません。
これも相まって、秋から冬口にかけて気分転換などもできず、鬱になる人が多い気がします。長く住んでいると、7月から8月の真冬にかけて、バリや一時帰国をするなど、温かいエリアへの旅行をすることで気分展開したくなるオージーの気持ちが非常に理解できるかと思います。
日本は意外にも祝日が多いので、意外に外に住んでみて日本の良い点を認識できるのも海外駐在の醍醐味ですね。
特に、駐在員はハードな仕事をして、長時間労働になりがちなので、自身とご家族のケアを忘れずに過ごしてください。
英語力は高く無いときつい
英語圏のため、求められる英語力は当然高いです。また、他国からの移民も多いため、セカンドランゲージで言語を使いこなしている方も多いため、言い訳がしづらいです。
もちろん、ゆっくり話してくれたり、一生懸命理解しようと聞いてくれますし、さまざまなアクセントに慣れているため、片言でも文法をしっかりマスターして話せば伝わらないことはないはずです。
ですが、スラングや訛りがあり、スピード感のある英語についていけないと、馴染めず嫌な思い出になってしまう恐れがあります。
そのためにも事前にしっかり英語を勉強しておくことをオススメします。
辛い冬の乗り越え方
さて、ここまで辛い冬が存在することを紹介しましたが、それでも住みやすい都市1位に何年も連続で輝いているメルボルンは魅力の多い都市です。
オージーも冬はみんなで乗り越えるという気持ちがあるので、仕事もスローになり、うまく乗り越えればストレスも減ると思います。
では、実際にどのようにストレスを乗り越えるか紹介します。
Footyの観戦で熱くなる
冬は、オーストラリアの国民的スポーツであるFootyが開幕します。この試合の応援や観戦などをすることで、熱く盛り上がり冬を盛り上げることが可能です。
ミュージカルや美術館など芸術を楽しむ
アートなど様々な芸術に富んでいるのもメルボルンです。街のシアターで有名な作品が上演されたりすることも多いですし、州が運営するNGVなどは無料で多くの芸術品の展示を見ることができます。
これを機会にドローイング教室なんかに通って、自分の芸術性を爆発されるなんてのはいかがでしょうか?
カフェ巡りでスローに過ごす
メルボルンはオーストラリアのカフェ文化発祥の地です。100mも歩けばカフェが1つや2つ出てくるので、ぜひ有名なカフェ巡りをされてはいかがでしょうか?
まとめ:それでもメルボルンライフは充実!
結論:冬を乗り越える術を持ち、英語に自信があれば最高の都市
いかがでしたでしょうか?
もちろん向き不向きがあります。ですが、ここらへんが周りの駐在員や移住してきた方と話していて、よく聞く愚痴になります。
英語圏で住む経験は圧倒的アドバンテージ
それでも、人生の中で3−4年を英語圏の中で生活すると、自分のグローバルでの仕事力やコミュニケーション能力がグッと一段上に上がるのを実感できると思います。
総じてメリットは多いと思います。
デメリットで紹介した気候は人によっては、暑すぎなくて良いというメリットにも変わると思いますので、しっかりと把握しておいて、イメージとのギャップとをなくしておくことが大事だと思います。
当然、北半球で季節が真逆だったところから来ているため、住むペースがつかめず、不満に感じやすいのは仕方ないですが、しっかりとここらへんのデメリットになりうる部分も意識した上で、メルボルン生活が合うか判断いただくのに役立てば幸いです。
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