【保存版】駐在で得られたグローバルキャリアの専門性とメリット

グローバルキャリア

ふと不安になったんですよね。

一見若くして、海外駐在をしてなんて華々しいんだ?って思われてそうですが、はたして自分やキャリアのためになっているのだろうか?

なにか自分は成長し専門性を得られているのだろうか?

今日はそんなエリート駐在員(僕は違いますw)が抱えそうな疑問を解消します。

グローバルキャリアのメリット

まず、前回グローバルキャリアを目指すべき理由を説明しました。

今日はメリットですが、一般的に言われているのは以下です。

  • 人材としての市場価値が高く、需要が高い
  • グローバルで働くチャンスが広がる
  • 外資や大手グローバル企業の給与・待遇が良い

駐在のメリット

では、駐在特有のメリットはなんでしょうか?

ざっと、僕が経験した中で美味しいなぁと思えるのは下記の点です。

  • 給与・待遇の良さ
  • 若くして責任範疇が広く、マネジメント経験ができる
  • 辛い修羅場経験ができる
  • 駐在に行ける社員としての泊がつく
  • 高難度の業務を英語で異文化のなかで経験できる

破格の給与・待遇

うちの会社がこうなっているというわけではないですが、周りの駐在員と話していて、よく聞く限りでもこれだけの好待遇があります。

  • 出向手当・ハードシップ手当などで手取りが倍近くになる
  • 家賃補助で一等地の豪邸に住める(プールやジムつき)
  • カンパニーカー貸与・ガソリン代補助など
  • 子供の学校や教育費の補助
  • 国によっては運転手やお手伝いさんがいる

羨ましいと思うかは個人の価値観だと思いますが、前回の記事に書いた通り、華やかに見える反面、異国の地で文化も言語も慣習も違うなかで生活するストレスは大きいのも事実です。

それに対しての競争力のある対価として妥当と取るかどうかかと思います。

ただ、今回はキャリアや経験的な部分にフォーカスを当てたいと思います。

若くしてマネジメント経験を詰める

子会社や関連会社への出向となると、役職があがり、若くしてマネジメント経験が積めます。

これが最大のメリットだと思うのですが、日本では40代以降でようやく組織の構成や経営に携われるくらいのスピード感ですが、20代や30代で経営に従事できます。

再度になりますが、新規事業の立ち上げなど前向きな出向であれば良いですが、採算の取れていない事業のターンアラウンドや撤退などの業務に当たる場合は、通称「肩叩き」、つまり人員整理などの後ろ向きな業務にあたることもあり、ストレスが多くなることもあります。

人によってはボディガードをつけないとウカウカ街も歩けないなんてこともあるでしょう笑

修羅場経験が精神的に強くする

上記の経験と似てますが、異国の地で圧倒的に広い責任範疇を担当すると、もれなくキャパ超えします。そして確実にトラブルに見舞われます。これらの修羅場経験をすることで今後のキャリアに確実にプラスに働きます。

駐在に派遣される人材というキャリアに泊がつく

これは少し専門的なものと言えるかわかりませんが、企業がお金をかけて重要な海外拠点に経営人材として派遣した社員=優秀であろう、英語はペラペラであろうという保証がつきます。

異文化理解と高難度な業務を英語でこなす

行けば英語が喋れるというのは正直難しいと思いますが、ある一定のラインまでは日常生活をすべて英語で行うことになるので、底上げは可能かと思います。

ただ醍醐味としては、マネジメントや現地のお客さん訴訟一歩手前の商談など高難度なコミュニケーションを英語で、かつ異文化の中で行う経験だと思います。

結果的に英語力以上に、異文化理解力やピープルマネジメント、エンゲージメントといった力が養われいくと思います。

モリダイが20代で得た経験

マーケティングという専門性を磨いた入社直後

僕はもっぱら、入社当時から事業会社でマーケティングを専門職としたキャリアの構築をしてきました。結果的に、いわゆるマーケティング戦略(4P)企画から実行、そしてP投資回収まで全体に関われたことが大きいです。

担当ブランドの収益とブランド最大化のために、各マーケティング活動(商品コンセプト・ブランディング戦略立案、販促、デジタルマーケ・CRMなどなど)ときにはお客様の声を聞きに調査をしたり、ときには販売網のマネジメントをしたり。

その結果、日本でやっていたマーケティング業務と同じ領域で、オーストラリアの支社で似たような商品をローンチする際に白羽の矢がたち、出向を勝ち取った感じです。

出向先ではブランド・マネージャー

出向先では、担当ブランドのP/L責任を負い、ビジネスサイドのマネジメントをする業務を行いました。新ブランドのローンチに向けて、限られた予算の最適な配分を決めること、収益計画や事業計画を立て、それに沿った施策を企画し、実行すること。

どれをとっても社内では複数部署にまたがり、その旗振り役として利害関係の調整をしたり、エンゲージメントするために社内外にプレゼンをしたりします。

そんな中で得られた気づきと経験は下記です。

  • 知識や複雑なフレームワークを知っていても実行できないと無価値
  • 調整力、利害関係の調整や政治力を高めて、実行までしてマネタイズする責任
  • 正解の無い問いを楽しめるタフな精神力・ストレス耐性の醸成。仮説思考・分析力
  • 海外駐在を勝ち取った経験
  1. 若いうちに経営・マネジメントの経験(規模の小さい会社への出向)
    • 英語でのコミュニケーション能力
    • 異文化理解
    • ピープルマネジメント=ディーラーマネジメント・エンゲージメント(交渉力)
  2. ブランド・マネジメントという専門性の強化・P/L責任を持ち収益を出す経験
    • 若くして責任範囲を広げられた
    • 専門はブランディングと4P戦略の策定=ブランド経営
    • 高級品・複雑な機能や技術のブランディングと訴求
    • 営業=Placeを意識した商品企画とPR策定力と現場を巻き込む実行力
  3. 新ブランドの立ち上げと成功という実績
    • 目標を上回る実績
    • 仕組みを回して量的に増やした経験と実績

副次的に得られた経験・視野

  • 海外への逃げ道を作れたこと(最悪日本脱出可能)
  • 日本ブランド・サービスの品質の高さとマーケティング力の弱さ
    • 日本人としての意識と認識が芽生えた
    • 日本をもう一度輝かせたい
  • 副業でコンサルに従事

これから伸ばすべき領域

  • 特定領域の施策の専門性強化→ブランディング・経営?マネタイズ?
  • 海外でのマーケティング・日本のブランドを海外で展開し、伸ばす
    • ブランディング戦略・PR
    • 知識だけでなく実行力
    • Placeのマネジメント・販促・在庫管理
  • 事業の仕組みを作る経験・実績
  • 組織マネジメント
  • 経営・ファイナンス
  • 名刺となる圧倒的実績・ヒット商品の担当や露出
    • メディア露出
    • 寄稿
    • セミナー講師
  • 独立に向けた属人的なスキルやナレッジ(エッジの効いた真似できないもの)
    • 人脈
    • ハイセンスなスキル・デザイン
    • コンサルや調査の解釈など
    • 代理店のクリエイティブ制作、企画アイデア

行きたい部署・専門性

大手代理店が「ブランディング」または「顧客獲得」につながるXXと訴求する直前のものをやりつづける

  1. 戦略PR・宣伝・コミュニケーション?社会と商品や企業との関係づくり。流行ってる感やいけてる感の空気づくり。パーセプションチェンジ、ブランディング
  2. データサイエンティスト、コンサル
  3. 年取ったらBtoB系マーケ

まとめ:専門性→経験(駐在)→人脈の流れ

理想としては、20代のうちにマーケティングやブランディング、戦略立案といったグローバルで戦える専門性を獲得し、その専門性をもとに海外駐在やマネジメント経験といった、背伸びした「経験」を得られると良いと思います。

専門性や人間性がない人には貴重な経験を任せられないので、どんどん修羅場経験が舞い込んで好循環になると思います。

こういった視点からもキャリアを有利に形作るために、世界で戦えるベースを養っておくとよいかなと思いました。

お読みいただきありがとうございます。

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