駐在してみて気付いた日本の気になるところ

グローバルキャリア

駐在生活を通して、非常に良い点の1つに、日本を外から客観的に見れることだと思います。

日本が非常に素晴らしい国だと再認識できることが多いだけでなく、自分が日本人の代表として海外で矢面に立つことで、日本にいるときより、深く日本について学び、考え、日本の文化を海外に説明する経験も得られるので、非常に良い体験だと思います。

一方、冷静に日本の制度や文化を海外生活と照らし合わせると、今まで自然と受け入れていた自国の文化がユニークあったことに気付かされることが多いと思います。

どちらが良いか悪いかをジャッジするつもりは毛頭ないですが、海外生活をする中でよく耳にする日本の気になる点を、自分への備忘録も含めてまとめてみました。

日本に帰った後に、日本のチームや組織をマネジメントする機会があれば、ブレークスルーのヒントにしたいと思います。

あくまで個人的見解で否定しているわけではありません

この記事を読んで気を悪くされる方がいるかもしれないため、先に断っておくと、あくまでふと気になった点であり、悪いとジャッジしているわけではありません。

駐在生活を通してのエッセイ程度に捉えていただけると幸いです。

良いところ

まず、海外生活を経て、日本がさらに好きになりました。帰国したら、しばらくは日本を満喫したいと強く思いました。自分が日本人であり、日本が好きなんだな!と気づけただけでも海外駐在をしてみて良かったと思います。

では、実際に先進国、しかも住みやすい都市ランキング上位に長年輝いたメルボルンで生活しながらも、それでも日本が素晴らしいと感じる点がどこなのか?記載していきます。

  • 治安が良い
  • 綺麗
  • ご飯が美味しくて選択肢が多い
  • 国内でたくさん旅行できる場所がある
  • お店が遅くまで空いている
  • やはり生まれ育った国の文化が合っており、居心地良い
  • 友達や家族がいる

とにかく安全で綺麗さは世界一

やはり、特出しているのは安全性とキレイさではないでしょうか。
日本のパスポートだとほぼ入国制限もなく、入国審査なども簡易的に済む点も、先人たちが積み重ねた信頼の賜であり、日本のバリューだと感じます。

豊かで美味しい食と尽きない旅先

次に、ご飯と見どころが多い国内の旅行先ですね。小さい国でありながら、自然も都会の生活も満喫できます。少し運転すれば雪質の良いゲレンデでスキーができ、サメに襲われる不安も少ない海でサーフィンができ、温泉に入って、ショッピングもできます。

わざわざ海外に行く必要性を感じなくなるほど、見どころが満載ですね。

文化

さて、ここからは日本の今思えば変わった文化だなと感じる点を挙げていきます。大体が非効率であったり合理的でない部分への疑問ですね。

印鑑

正式な文書に必ずといっていいほど必要な印鑑。そのくせ、100均のシャチハタでOKとなり、いくらでも偽造が可能です。唯一無二の直筆サインの方がよっぽどセキュリティが高いのに、誰が推したかわからず、そこらべ手に入る印鑑への信頼性が高すぎます。

外で飲酒ができ、道で酔っ払いが寝てる

治安がいいことのおかげだと思いますが、海外からドン引きされている日本の文化の一つです。冷静に成人した人間が酔っ払って、外で奇声を発したり、道で寝転んでいるにはだらしないですよね。

生活

野菜が綺麗すぎる

オーストラリアに来て、結構驚くのが野菜に小さい虫がたくさんついていることです。僕はこれらの虫は対して苦手ではなく、虫がつくほど新鮮と思える人間のため、よく洗って火にかけて食すので、最悪タンパク質として摂取しても問題ないと考えています。

一方、食材を生で食すことが根付いてる日本では、踊ろくほど野菜が綺麗です。これは農家の皆さんの弛まぬ努力や品質管理、徹底した納品チェックにより、綺麗で安定した農作物がスーパーに並んでいるからだと思います。

一方、それでも綺麗すぎるため、農薬が心配な時があります。オーガニックでもないのに綺麗すぎるものは今まで何も疑いを持っていなかったですが、少し不安になりました。洗いすぎて水溶性の栄養なんか全部流れ落ちてるものもありそうです。

卵が生で食べられる

サルモネラ菌を死滅させるために、徹底した環境で育成しているということです。しかし、その徹底した環境というのが、ワクチンや抗生物質の投与など、不自然なまでの徹底ぶりで、、、少し懸念に感じました。

中国では家畜の収穫を早めるために、成長剤を入れて早めに大きくするため、それを食べた駐在員の身長が伸びたなんて都市伝説もあります。

嘘が真がわかりませんが、確かに日本の行き過ぎた清潔さ、特に食品においては疑問を感じる時がありますね。

店が遅くまで開きすぎている

リテールが3時とかに閉まるのが通常です。結果的に夜ご飯は家族と過ごす。子育てに積極的に参加する流れが生まれています。良いか悪いかは文化やライフスタイルの問題なのでとやかく言いません。

ですが、冷静に夜の10時にカフェが開いてるって結構異常だなと感じました。そんな時間にカフェインとったら夜寝れないし、、、家に帰って落ち着いたら?笑と思いました。

コンビニも24時間である必要があるのか・・・7-11くらいでも十分成り立つと思います。日本のおもてなし精神は素晴らしいと思いますが、長時間労働やいつでも対応することがホスピタリティであり、当たり前であると浸透しすぎて、誰も疑わず長時間低賃金労働がまかりとおってしまっていると感じました。

オーストラリアは休日とホリデーでは給与が倍になったり、サーチャージを取られるので、便利さの裏にしっかりとした料金体系があると公平になる上手いシステムだなと感じました。

ビジネス

年齢・見た目に引っ張られすぎる

限りなく単一民族に近い背景もあり、みだしなみや相応な年齢などに引っ張られすぎです。もちろん高級ブティックなど店としてのブランドを体現するために、求めるものがあり、従業員にそれを求めるルールがあれば理解できます。

でも一般的な生活の中で、茶髪・ピアスで誰に迷惑かけるのでしょうか?黒髪なのに、寝癖がある、愛想が悪くて、仕事でミスも連発。それでもいいのでしょうか?

結果的に出る杭は打たれる形になり、閉塞感があると感じます。若者にチャンスが少なく、覇気もなくなっているのが今の日本ではないでしょうか?

コミュ力が低すぎる

子供の頃から大人の社会に混ざる機会が少なすぎる結果だと思うのですが、おどおどして対人関係を苦手とする方が多い気がします。

おくゆかしさであり、これも日本の良さとも言えますが、これからの時代は個が主張していく力はどうしても求められていくと思います。

文化と背景が似通っているため、言葉が少なくても意思疎通が取れる時代が終わり、年齢に関係なくあらゆる方とコミュニケーションを取り、ビジネスを舵取りする時代です。

西洋系の国では、幼少期から家族や親戚とのホームパーティ、プレゼン、グループワーク、など社交的な場が数多く用意され、自然と年の離れた人やバックグランドが違う人と話すことに慣れていると感じます。

エレベーターの中での雑談やちょっとしたスモールトークも、ビジネスでの礼儀=マナーとして身につけているので、日本もキャッチアップしていくべきスキルの1つだと思います。

環境リテラシーの低さ

過剰包装

ビニール有料化をきっかけに議論が巻き起こりましたが、そもそも論点がずれています。スーパーで出るビニールのゴミの量は重量ベースで数%にしか満たず、そこを有料化するからといって大して何も変わりません。

議論するのであれば、ビニールから紙やエコバッグに完全シフトして、そもそものゴミを減らすべきです。もしくは、プラスティックが問題であるなら、有料にするのではなく、脱ビニール・プラスティックを目指すという方向性に向けて議論するべきだと思ってます。

日本は小分けで包装が多すぎてゴミが多く出ると国際的にも近年問題になっています。ファミリータイプのお菓子などを見ればわかりますが、大きな袋の中に、1つ1つのチョコやスナックも丁寧に個包装になっていますが、完全に過剰包装です。

オーストラリアだと、これらの商品は環境的に配慮されてないということで、消費を控えられるリスクすらあります。エシカルな消費にもっと論点が注目するべきだと感じました。

デジタル化が遅れてる

キャッシュレスなど含めて、国がセンターに立って推進する仕組みや制度づくりに遅れを感じます。

ニュースがくだらなすぎる

動物園の⚫︎⚫︎ちゃんが

まとめ:ポイントは平和さと変化

いかがでしたでしょうか?

無理やりまとめると、日本の良さでもある点が、足を引っ張っている気がします。

  • 正解や正しさを恐ろしく求め、失敗や変化を嫌う
  • 出る杭は打たれ、大人しく、謙虚になりすぎる
  • いきすぎたおもてなしが生む非効率性

しかし、これらの価値観でかつて世界を牽引したにも事実だと思います。これらの価値を大事にしながらも、いなして、うまく調和し、推進できるバランス感覚が優れたリーダーが求められているのだと思います。

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