事件は突然起こりました。
普通に帰宅していたら、隣から勢いよく車線変更してきた車にミラーを破壊され、そのまま逃亡されました。はい、いわゆる当て逃げです。
当て逃げが意外に多いメルボルン。警察は頼れないので、実際に僕が経験したプロセスと対処法を残しておきます。
まじでドキドキして頭が真っ白になりました。最初の数秒何が起こったのかわからず、左のミラーを見たら粉々になってました。幸い怪我もなく、ボディへのダメージもありませんでしたので大事には至らず。警察に電話したり、保険会社とやり取りしたり良い経験になりました。
事故を起こした際の流れ
- とりあえず落ち着いて安全な場所へ退避
- 人身かどうか確認(人身であったり、車が動かない場合を除き警察への連絡は不要)
- 相手を逃さない
- 相手の運転免許証・連絡先・ナンバープレート情報を入手
- 自分・相手側双方の車のダメージ具合を写真に収める
- できれば第三者の目撃者の連絡先も聞いておく
- 相手の保険会社の名前と連絡先を聞く
- 保険屋に連絡し、申請(保険に加入している場合)
相手を逃さない
実際に事故ったり、もらい事故をした際の流れですが、とにかく相手を逃さないように努めてください。
意外に多いのが、当て逃げです。ここで追突された車に逃げられると、事故を証明することができないため、100%自己負担になりますので、お気をつけください。
僕の場合は、加入していた保険が最低限の金額を払えば自損でも修理代をカバーしてくれる契約内容(Comprehensive)だったため、修理費が最低金額の$300を支払い終了となりました。
本来だったら、この$300を払い泣き寝入りする形で終わるのですが、会社が負担してくれて、ことなきを得ました。感謝!!
オーストラリアは日本と違って、人身でないと事件にならず、基本的に警察は動きません。僕の場合もそうですが、警察に電話したところ、アクシデントレポートを作成してもらい、カメラを確認して該当の車が見つかったら連絡するわ!!と意気揚々と言ったきり音信不通です。
街中にレッドカメラやスピードを取り締まるカメラがあるのに、軽い事故車両に関してはほとんど追跡してくれません。
第三者の証言を得ておく
相手が100%悪いのに、言いがかりをつけてくる人がいます。そのため、周りに人がいる場合は証言者になってくれる人がいれば、あわせて連絡先を聞いておくことをおすすめします。
保険の申請方法
それでは具体的な申請の流れを見ていきましょう。
基本的に自分が加入している保険会社に申請し、事故の詳細を説明します。あとは保険会社が相手側の保険会社、もしくは直接事故を起こした人に連絡を入れて交渉・調整します。
そのため、保険に加入さえしており、交渉する相手先の保険会社名か相手の連絡先を入手できれば、煩わしい交渉は全て保険会社が代行してくれます。
当て逃げの場合、または相手が保険に加入していない場合、最悪のケースは請求ができないので、自分の保険で自分の車を修理する必要があり、お金がかかるケースです。その場合大きなダメージの場合、最低支払金額<修理費となれば、まだマシです。
最低支払額>修理費となる場合、泣き寝入りするしかなくなることがあります。
このため、絶対に相手を逃さないようにしましょう。
申請方法
以下の内容とともに申請
- 相手の免許証の写真、保険会社の名前
- 自分の車の事故具合・ダメージ度合いがわかる写真
- 相手の車の事故具合・ダメージ度合いがわかる写真
保険屋指定の修理工で修理
そうすると、保険屋が修理をするべき修理工や工場を指定してくるので、そこで修理を受けてください。自走できない場合、そこへのレッカー代、修理中に必要となるレンタカー代金、再度受け取りに行くタクシーなどがカバーされることが多いため、内容を保険会社に確認することをオススメします。
任意保険は高額
保険の種類
- Transport Accident Commission (TAC)(登録料に含まれる強制保険、人身事故をカバー)
- Comprehensive(自損・他損・事故に関わるレッカー、相手への請求など全てカバー)
- Third party(自分が悪い場合相手の修理費のみカバー、自損分は自己負担)
また、修理費が$300より低かろうが、高かろうが、この最低金額を支払う必要があるため、オーストラリアでは軽微な事故の場合は、わざわざ修理する必要がなく、見逃すことが多いのです。
さらに、この任意保険額が高額なため、保険に加入せず、自分で事故った部分を修理する人が多いため、当て逃げする人が多いのです。そうすれば相手の負担はせず、自損分だけの修理を払えば済みますからね。
仮に逃げないとしても、事故の原因が自分にあり、自分が悪いと認めると負担額が増えるため、絶対に自分が悪いと認めなかったり、相手が突っ込んできたと主張したりします。
そのため、再三者の証言や、可能であればドライブレコーダーで客観的に過失割合を判断できるようにするとトラブルが少ないです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
英語で全てを交渉し、なかなかストレスかもしれませんが、怪我がない限りは大変良い経験です。
相手のカルチャーや保険の仕組みを知ることで、なぜ相手が逃げるのか、何が大事かといったことを知ることができ準備することができます。
異文化理解とプロセス理解は大事ですね。
誰かの役に立てば幸いです。
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